歯周病治療

    向ヶ丘遊園、登戸の歯医者、近藤歯科で歯周病治療

    歯周病の怖いところは自覚症状がないまま進行し、いつの間にか歯がグラグラに、人によっては歯が抜け落ちてしまうことあるところにあります。

    また脳血管障害・心臓病・糖尿病にならぶ成人病のひとつで日本では成人の70%~80%の方がかかっており歯を失う原因の50%を占めています。また歯周病はその原因菌が体内に入り込むことにより全身にも影響があるといわれています。

    例えば動脈梗化、心筋梗塞、狭心症、脳血栓、脳梗塞。妊産婦では早産、低体重児出産。
    老人では誤嚥性肺炎(口の中の菌が肺に入り肺炎が起こる)など、この他にも全身のさまざまな病気が歯周病と関係があると考えられています。

     

    6点法による精密検査

    向ヶ丘遊園、登戸の歯医者、近藤歯科で歯周病治療

    歯周病を予防するうえでとても大切なことは、現状を把握すること。
    そのためにはご自身のお口の中の状況を正確に把握するための検査が必要となります。

    歯周組織検査においては、先端が細く、針のような形状をした「歯周プローブ」と呼ばれる専用の器具を、歯と歯茎の間にあるポケット内に挿入して測定しますが、その測定方法には、1点法、4点法、6点法の3種類があります。

    また、歯周病治療に関しては単純に検査数値だけでは判断せず、全身疾患や咬合力、生活習慣など多角的なことを加味して治療方針を決定していきます。

     

    1点法

    1点法は最も簡単な測定方法です。以下のような特徴があります。

    測定箇所

    各歯の周囲で最も深い1点を測定します。

    手順

    プローブを歯と歯茎の間に挿入し、最も深い箇所の深さを記録します。

    時間

    1点法の測定は、全ての歯を対象としてもおよそ5分程度で完了します。

    利点

    時間が短く、簡単に実施できるため、定期的な検診や初期診断に適しています。

    欠点

    測定箇所が少ないため、歯周病の進行が部分的にある場合には見逃される可能性があります。

     

    4点法

    4点法は、1点法よりも詳しく測定する方法です。以下のような特徴があります。

    測定箇所

    各歯の周囲の4箇所を測定します。
    ・頬側の近心(歯の前側)
    ・頬側の遠心(歯の後側)
    ・舌側の近心(歯の前側)
    ・舌側の遠心(歯の後側)

    手順

    プローブを4箇所に挿入し、それぞれの深さを記録します。

    時間

    4点法の測定は、全ての歯を対象として約10分程度かかります。

    利点

    1点法よりも多くの箇所を測定するため、より詳細な情報を得ることができ、歯周病の早期発見や部分的な進行の把握に役立ちます。

    欠点

    1点法に比べて時間がかかります。

     

    6点法

    6点法は最も詳細な測定方法で、歯周病の評価に最適です。以下のような特徴があります。

    測定箇所

    各歯の周囲の6箇所を測定します。
    ・頬側の近心(歯の前側) ・頬側の中央 ・頬側の遠心(歯の後側) ・舌側の近心(歯の前側) ・舌側の中央 ・舌側の遠心(歯の後側)

    手順

    プローブを6箇所に挿入し、それぞれの深さを記録します。

    時間

    6点法の測定は、全ての歯を対象として約15分程度かかります。

    利点

    最も多くの箇所を測定するため、歯周病の詳細な進行具合や全体の病態を正確に評価することができます。

    欠点

    他の方法に比べて時間がかかります。

    歯周組織検査では、測定箇所が多くなるほど、歯周病の詳細な情報を得ることができます。
    1点法は簡便で時間が短く、4点法はより詳細で早期発見に役立ち、6点法は最も正確な評価が可能です。
    近藤歯科では、歯周病の検査方法として6点法を採用し、より正確で精密な検査結果を得るよう尽力しております。

     

    近藤歯科の歯周病治療の流れ

    • 1

      6点法による歯周基本検査
      まずは歯周ポケットの深さを測定します。 歯周病の初期の状態からあらわれるのが、歯と歯茎の間に生じる「歯周ポケット」と呼ばれるすき間です。
      歯周ポケットはその深さが深いほど歯周病が進行していると判断できます。
    • 2

      上下顎の超音波スケーリング
      歯肉よりも上の部分の歯石を除去します。
      歯石の少ない方の場合は1回、歯石の多い方の場合は2回に分けて施術します。
    • 3

      6点法による再検査
      上下顎の超音波スケーリンクを終えて、どこまで回復しているかを6点法により再評価します。
    • 4

      手用スケーラーによる歯石除去
      歯肉よりも深い部分は、手用スケーラーを用いて細部まで歯石を除去していきます。
      かなり歯周病が進行していて痛みを伴う場合は、表面麻酔や針麻酔で痛くないように行います
    • 5

      最終検査
      歯周基本治療の最終検査を行い、歯周病の改善を評価します。 重度の歯周病の方は、歯周外科を必要とする場合があります。

    当院では、すべて保険治療適応にして治療費を抑制するため、国の定めたルールを遵守しております。
    もし、来院回数を減らしたい方、または1ヵ月に1度の短いクリーニングをご希望の方は、自費治療として行うことも可能ですのでお申し付けください。

     

    歯周病Q&A

    Q歯石ってどれぐらいに1度とれば良いの?
    A個人差はありますが、基本的には60歳以下は半年に1回、60歳以上は3カ月に1回が目安です。
    Q一度にすべて出来ませんか?
    A史跡が少ない方は1~2回で可能です。しかし歯石が溜まりやすい方は保険治療で行う場合、最大8回ほどかかることがあります。むし歯治療と並行して進めることにより、来院回数が極力少なくなるようにしております。
    Q痛くないですか?
    A必要に応じて表面麻酔や針麻酔をしております。歯周病の治療に際しての麻酔は保険診療では料金がかかりません。

     

    歯周病の進行段階

    歯肉炎

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    歯肉炎歯周病の前段階は歯肉炎(しにくえん)です。
    まず歯ぐきが赤く腫れてきて、ブラッシング後に血が出たりします。
    歯ぐきだけが腫れている状態で、歯を支える骨はまだ溶けていません。
    この時点ではお口の中の清掃状態がブラッシング等で改善されれば治ってしまいます。

     

    軽度歯周炎

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    軽度歯周炎歯肉炎が少し進んでくると、汚れの中にいる歯周病菌が出す毒素によって歯を支える骨が溶かされます。
    この時、歯ぐきから出血がみられ、さらに膿がたまって口臭が出る場合があります。
    軽度の歯周病でも歯科医院での検査によって発見することができます。

     

    中等度歯周炎

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    中等度歯周炎軽度歯周炎がさらに進行した状態です。
    この段階になると歯ぐきが腫れて膿がたまり、悪臭を放ち、また歯を支えている顎の骨が大きく溶けてくるため歯がグラグラしてくることがあります。
    歯に付いた汚れは奥深くにあり、ご自分で取ることはできません。すぐに治療を開始した方が良い状態です。

     

    重度歯周病

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    重度歯周病歯を支えている顎の骨がほとんど溶けてしまうため歯根(歯の根)が露出してきます。
    そのためご自分では歯が長くなったように見えることがあります。
    歯はだんだん物が咬めなくなるほどのグラグラな状態になり、出血、膿、口臭がひどくなり、最終的に歯が抜け落ちてしまう危険な状態です。
    ここまで進行してしまうと抜歯をしないといけなくなりますので、この状態になる前に早期発見で治療を開始しなくてはいけません。

     

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